大々的なTV広告などで、一度は耳にしたことがあるだろう電気給湯器。
大まかには、電力会社の「深夜割引」を利用して、安い時間にお湯を沸かしてタンクの中に貯めておき、日中必要なときに使用していくという仕組みになっています。さらに、温め方によって電熱ヒーターを使うタイプ(従来タイプ)と、自然冷媒(CO2)を使ったヒートポンプ式(いわゆるエコキュート)に分かれています。
【電熱ヒーターを使った電気温水器】
電気ヒーターを利用して水を温め、お湯を沸かすという単純なシステム。外気温と関係なく使用でき、屋内のセントラルヒーティングなどにも使われるため、寒冷地のオール電化住宅などに使われていることが多いようです。
【自然冷媒ヒートポンプ式給湯器(エコキュート)】
エアコンと似たようなしくみで、簡単に言うと、大気中のCO2を圧縮し、その時に発生する高熱でタンク内の水を沸かすというようなしくみ。大気の熱を移動させる仕組みのため、小さなエネルギーでたくさんの熱量を取りだすことができます。温暖地であるほど効率よくお湯を沸かせるシステムであると言えます。
現在、日本の家庭に最も普及していると考えられるのがガス給湯器。電気・ガス・水道という3つのライフラインを持つことで、災害時の被害を最小限に留められるという考え方もあるようです。
構造としては、ガスを燃やした熱でお湯を沸かすというしくみですが、あらかじめタンク内に沸かしたお湯を貯めておくタイプと、必要な時にその場で瞬間的に沸かすという2タイプから選ぶことができます。
【ガス貯湯式給湯器】
あらかじめタンク内にお湯を沸かしておき、必要な時に使うことで、使いたいときにすぐ、適温のお湯を使うことができるというシステムです。複数の水道を同時に開いたり、ガスからの配管が長くても、安定した温度と量のお湯を利用できるため、美容院などの設備での需要が高いようです。
【ガス瞬間式給湯器】
必要な時に瞬間的にお湯を沸かし、必要なだけ使えるというシステムです。給湯するためには一定程度の流量が必要(ちょろちょろと流すだけではお湯を作れない)ですが、給湯時の圧力が高いため、キッチン・お風呂場など複数の場所で同時に利用できることが多いようです。また、最近では熱交換率を従来型より20%高くした「潜熱回収型給湯器(いわゆるエコジョーズ)」という製品が開発され、排気も光熱費も少なく済ませられるようになってきているようです。
ランニングコストの低さで、寒冷地や都市ガスのない地域での人気が根強い灯油給湯器は、その名の通り灯油バーナーを燃やしてお湯を沸かす仕組みのものです。
以前はセミ貯湯式という、少し大きめのタンクにお湯を沸かしておくタイプが主流だったようですが、現在では必要なだけその都度沸かして使う瞬間式が主導権を握ってきています。